オーストラリア留学体験記

私学英語教員のオーストラリア留学体験記

MENU

生徒が落ち着いて授業を受けるTips

教員1年目のあの日..

 私自身、

教員生活1年目は、

生徒が落ち着かず、

どうしたら良いかわからずに途方に暮れました...汗

 

 中3のクラスが騒がしく、

中1はよくまとまっていたので、

生徒によるのかなとも思っていました...。

 

が、教科によっては、

中3でも静かにしているクラスもあったので、

振り返ると、

明らかに私の指導不足でした...。

 

 

 今回は、騒がしいクラスを静めるコツについて、

セミナーや他の先生方から学んだ方法を

私の体験談も含めて、お伝えします。

 

 

騒がしくなる原因

  1. 移動教室後、皆が揃うまでの間雑談する。
  2. 授業中、何をして良いかわからないので、友達と雑談する。
  3. 話を聞く姿勢が定着してない。先生が注意するまで、話しても良いと思っている。
  4. 勉強への不安がある。勉強しても意味ないと思っている。
  5. このクラスはうるさいクラスだからと諦めている。

...などなど。

 

 騒がしくなると焦ってしまいそうですが、

必ずしも、全ての生徒がこれに当てはまるわけではないところに

いかに着目できるかがポイントです。

 

 何も言わなくても、

いつも静かに座っている生徒もいます。

その子たちを認めた上で、

まとめていきましょう!

 

解決方法1: ルーティーンを決める

 子供たちが取り組むものに、

ルーティーンがあることで、

子供たちは安心→落ち着くことがあります。

 何をやるかわからない、時間がある。

その時が、生徒が隣や近所の子と話し始めるタイミングです。

 

 騒がしくならないためにも、

ルーティーンを日常的に繰り返し、

生徒も何をやるかわかる状態を生み出す

と良いです。

 

教科別のルーティーン

 例えば、授業の最初に、

 

英語...フラッシュカードで単語の復習→小テスト

国語...クラスの皆で音読

理科...日付、天気、気温をチェック→今日の課題確認

体育...授業始まる前に2周グラウンドを走る

音楽...授業始まる前にコーダーの練習

 

などです。

 

英語の授業前に最適! アイスブレイクの例

 私は、繰り返ししていた活動としては、

  1. グループ分けに、A~Eのアルファベットを生徒に振る。
  2. 同じアルファベットの子が同じグループ。
  3. グループで1本ペンを出して、先生がカテゴリーを言ったら、そのカテゴリーに属する単語を言ってペンを回していく。その間、流れていた音楽が止まったら、ストップ。ペンを持っていた生徒が好きな単語を1つずつ言っていく。
    という活動を、グループ活動の前にやっていました。

     Oxford Picture Dictionaryを拡大コピーしたものを1つ、机の上に置いて、それはヒントにしても良いということにしていました。

     ちなみに、RTF教育セミナーの村上先生によると、グループワーク前のアイスブレイクは目的がアイスブレイクの場合、教科に関係なくても良い、むしろ教科に関係ない方が良いとのことでした。
     上記でご紹介した活動は、身体的に動かしたり(ペンを回す、ゲーム性のある(爆弾ゲームの様なドキドキ感)活動なので、周りの人との緊張感が取れておすすめです。

 

授業の流れを黒板に書く

 授業の流れが定まれば、授業の始まる前に

黒板の端に書いておくのも1つの手です。

 

 生徒にとっても自分で確認することができて、

先生の指示も聞きやすくなり、生徒の不安解消に繋がります。

 

マグネットシートや画用紙に、

いつもやることを書いておくと

時間短縮にもつながるでしょう。

 

解決方法2: 指示を視覚化する

  子供が落ち着かない背景に、

指示がわかりにくい場合もあります。

 

 指示を視覚化することで、子供が聞き取れなくても

指示がわかるような配慮をしましょう。

 

イラスト+言葉の指示カードを使う

「グループワーク」「個人学習」

など、その時の指示をイラストと共に

カードにして、指示を出す際に

黒板に貼っておくと、

わかりやすいでしょう。

 

解決方法3: 時間が余った際のゲーム、課題を用意する

 

 何もすることがない時に、子供たちは

雑談し始め、騒がしくなります。

授業で時間の余った際に、放っておくのではなく、

やることを与えることで、クラスが落ち着きます。

 

辞典調べ

 例えば、国語辞典で

先生や生徒が言った言葉を調べて、

見つけた人から手を挙げます。

その後、クラスで答え合わせ(何ページか)をします。

 

英語辞典や地図帳調べでも、できますね!

 

音読

 国語や英語の授業で

立って、3回音読した人から、座るなどです。

復習に良いですね!

 

ワークシート

 私は、よく中1や中3の英語の授業で、

WordSearchの紙を印刷して、

時間の余った用に持っていっていました。

 

これは日本語のサイトですが、

英語でも調べれば、世界中の色々なサイトで

無料でダウンロードできるので、おすすめです。

 

genkienglish.net

 

解決方法4:テクニックを使う

小学校編

指5本あげて、数えよう!

「はい!じゃあ皆で一緒に数えます。

いーち、にーい、さーん....」

  一本、二本、三本、と、教員の指をクラス皆で数えているうちに、

まとまってきて、静かになると言う方法です。

 

音を聞かせる

 「鉛筆の音が聞こえるくらい、集中してみよう!」

「鳥の音聞こえる?」など、周りの音を聞かせてみましょう。

これも、小学校低学年の子に有効と言えるでしょう。

 

全学年編

ルールとして徹底する

「うるさいクラスは、地震が来た時に、1.5秒逃げ遅れるんだよ。」

と、論理的に理屈があって、言っていることを示すのも良い方法です。

 

 また、「人の話を聞かないことは、人を大事にしないってこと」という話をする

先生もいらっしゃいました。

 

 

褒める

 当たり前のことができている子は、実は見逃されがちです。

落ち着きのないクラスを担当した時に、

当たり前など存在しないと、私は学びました。

 

 チャイム着席のできている子、

姿勢のいい子、

授業準備ができている子、

聞く姿勢のある子

どんどん褒めましょう!

 

 先生が、子供の望ましい行動に注目することで、

先生の気を引こうとする子の態度も徐々に落ち着いていきます。

 

板書する

 板書をして、生徒の視線をそちらに持っていきます。

英語の授業なら、前に書いた文を一緒に音読するのも、

良いかもしれません。

 

 皆の声が揃うまで、何回(2,3回)繰り返すことで、

次第に静かになります。

 

見つめながら待つ

 グループワークの後などに、終了の合図を出して、それでも静かにならない時

見つめながら待ってみましょう

 

 ポイントは、話している人をじっと見つめる

そして、静かに待つことです。 

徐々に全体が静かになっていきます。 

 

電子音を使用する

 タイマーなど、電子音に反応する生徒は多いです。

グループワークやペアワークの時間などを決めたら、

あとはタイマーに任せるのも

1つの手です。

 

拍手

 先生の後に続いて生徒が同じ拍子で、

手を叩くという方法もあります。

 

先生:パンパンパン

生徒:パンパンパン

先生:パンパパパン

生徒:パンパパパン

 

のように、先生が手を叩いたら、生徒が手を叩くことを

ルール化します。

 

 1回目は練習が必要ですが、慣れてくると、

静まるのが早くなります。

 

 小学校低学年向きですが、

アメリカでは、やんちゃな生徒のクラスの場合、

高校でもやっている場合があります。

 

編集後記

 ここまで、色々書きましたが、必ずしもうるさいクラス=悪いわけではありません。

1年目、帰国子女ばかりを集めたクラスのホームルームを副担任として、担当した時、

全体的に元気で、クラス内が賑やかになりながらも、

終礼前に風紀委員の子がみんなに「名札返して!」等呼びかけたり、

学級委員が「みんな席に着いて!」と大声で呼びかけたり、

一人一人が役割を持って、他クラスよりも、

学級運営がしっかりしてました。

 

うるさい=ダメ

なのではなく、

うるさい=人の話を聞かない、他人はどうでも良い、周りとトラブルになる

のが問題だと思っています。

 

 割れた窓理論のように、1つの割れた窓が犯罪を誘発するように、

周りを気にせず話す子が、安心して勉強する環境を崩しても良いという感覚を

誘発しないように注意したいですね!

 

 

 以上、 騒がしいクラスを静めるコツ

についてお伝えしました。

少しでも参考になれば幸いです。