オーストラリア留学体験記

私学英語教員のオーストラリア留学体験記

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TESOLで学んだ英語授業中のタイムマネジメントスキル

オーストラリア留学中に学んだ

TESOLで学んだ英語授業中のタイムマネジメントスキル

について紹介します。

 

タイムマネジメントスキルとは

 授業で起こる、

予測不可能な事に対して

臨機応変な対応、

タイムマネジメント(時間を把握し、管理する)スキル

のことです。

 

プロフェッショナルな教員になるために

重要なスキルのうちの一つです。

 

私自身苦戦したスキル

IH Sydneyの語学学校でTESOL CertificateⅣの修了書をもらう際、

得意なスキル、苦手なスキルをそれぞれ

Trainerに指摘されます。

 

私が指摘された苦手なスキルが

タイムマネジメントスキルでした。

 

 

私自身は、教員4年目の現在になって、

やっと意識できるようになってきたスキルです。

是非、参考になれば幸いです。

 

TESOL Ceritificate Ⅳについては、こちらの記事もご覧ください↓

wembleypark2019.hatenablog.com

 

wembleypark2019.hatenablog.com

 

 

1. 授業の目的に沿って、優先順位を決める。

 

業の目的が

  • 英語の文法の正確さを上げたい
  • 英語への抵抗感をなくしたい
  • スピーキング力を上げたい
  • リスニング力を上げたい
     
    など...上記のうちのどれなのか

授業の目的によって
その活動にどれだけの時間をかけるか、
優先する活動時間の長さを確保しつつ

各活動の時間配分を考えます。

 

1番優先する

授業の目的の活動時間を長く、

それ以外の活動時間は

長くしすぎないようにします。

 

よくしてしまう失敗が、

ウォームアップの活動が楽しくなり、

長くやりすぎて

時間がなくなることです。 私です...

 

メインの活動に

長く時間が割けるように

時間配分を考えます。

 

2. 必要に応じて、活動の時間配分を変える。

生徒の様子を見て、

適宜、活動時間を変えます。

 

目の前にいる生徒の興味を惹きつけるためには

どの活動を

どのくらいの時間ですれば良いか、

授業中に各活動の時間配分を

教員の判断で

適宜変えていきます

 

生徒の様子の変化

朝なのか、お昼なのか、

授業の時間帯によって、

クラスによって、

行事前後や

季節などの時期によって、

生徒の様子が変わっていきます。

 

授業が上の空で、つまらなそうな時もあれば、

やる気があったり、

元気が有り余っている時も...!

 

眠そう→ 立つ、動く、話す活動

集中できそう→ 小テストや書く活動

など

 

生徒の様子を見つつ、

適宜、活動内容を変えたり、

活動時間を長め、短めにしたり、

当初の時間配分・活動内容のプランも変えていきます。

 

3. 生徒の様子を見て、活動時間を短縮する。

   生徒の活動が

予定の時間より早く終わりそう...
暇になり雑談をし始めそう...な時、

 

"Time's up!"

"Ok, now let's check altogether!"

などの言葉で

 

教員の判断で

活動を短縮し、

次の活動に移ります。

 

4. 時間の余った時にやることをいつも用意する。

 計画しているとはいえ、

予定通りにいかないのが生の授業。

 

授業時間が余った際にも、

生徒にとって有意義な学びになるよう、

授業の発展編のプリントや、

復習用の活動や

簡単なゲームなどを常に用意しておきます。

 

英語の授業での時間の余った時に使えるアクティビティ例
復習にピッタリ! グループ対抗スペル早書きゲーム

まずは数分、

ペアまたはグループ内で和文英訳などの

問題を出し合いさせます。

または、教科書にある英語の単語のスペルを数分で覚えらるように

タイマーを設定して、個人で覚えさせます。

 

グループごとに大きな白紙を配り、

先生の言った単語をどれだけ正確に書けるか、

時間に合わせて5問~10問出します。

スペルの答え合わせは、

その都度グループを指名しながら聞いても良いです。

 

準備は白紙だけで良いので、

とっても簡単でおすすめです。

 

復習にピッタリ!英語の歌

英語の歌のワークシートを予め用意しておいて、歌を聞き、

習った文法を聞き取らせます。

 

Googleで「習った文法用語  song」調べると

出てくるのでおすすめです。

例えば、現在完了形なら"present perfect song"などと検索します。

 

5. 教室での出来事や目の前の生徒の必要なことに対応する。

   生徒から質問が出たら、

一緒に考えたり、答えたり、

目の前の生徒の「〜したい」という

願いを叶えます。

 

6. 導入などの最初の段階に多くの時間を費やさない。

    

 導入はあくまでも導入で

 授業の肝の部分の時間は

 たっぷり残しておきましょう。

 

7. いつ次の活動に移るか、判断し決める

 先生の腕の見せ所です。

 活動の切り具合をどこにしようか、

 生徒が盛り上がっているところを切ってしまうのか、

 もう少し余韻に浸らせてから次に入るのか、

 生徒の様子を見つつ、臨機応変に変えていきます。

 

8. 授業中、常に時間を把握する。

 あまりにも時計を見てしまうのは良くないのですが、

 さりげなく時間を把握します。

 

9. 生徒がまだエネルギーのある授業の早いうちに、頭をよく使う活動を入れる。

  

 授業の前半部分に新しいことを学ぶ活動を入れると良いです。

 

 

10. 次の段階に切り替える 

 座る→立つなど、ポジショニングを変える、白(黒)板を消す、ビジュアルツールを活用する、 'right', 'okay'などの言葉を声の大きさに差をつける、などして、
生徒の興味を惹きつけ、次の授業の段階に切り替えます。

 

11.  授業をポジティブに終える。
 褒めたりすることによって、生徒が「できる!」と感じる達成感を味合わせます。

 

12. ウォームアップの活動やつなぎの活動短い時間(5分以下)にとどめる。

 アクティビティ(活動)を生徒がテーマに興味を持って入るため、

 また、授業中の焦点をガラリと変えたり、長い活動で集中力が切れた後

 エネルギーを上げるために入れます。

 

 授業のメインの活動でない場合、

 5分以下に止めるくらいの気持ちで

 短い時間で行います。

 

アクティビティ(活動)の例

 例)誕生日/家族の人数/通学時間/髪の毛の長さ の順に並ぶ。

 例)週末の絵を描く。パートナーと聞きあう。 など

 

 

まとめ

 授業の流れを円滑にするためにも、

教員のこうした

タイムマネジメントスキルの意識1つで変わるかもしれません。

私もまだまだ学び途中ですが、

生徒にとって効果的な授業になるよう、

改善していきたいと思います。

 

 

TESOLで学んだ 英語授業中のタイムマネジメントスキル

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。