オーストラリア留学体験記

私学英語教員のオーストラリア留学体験記

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若手教員にエールを!幸せな教員生活を送るために

 私自身、教員歴はまだ一桁代ですが、

仕事に徐々に慣れてきました。

一方で、多忙な毎日に追われ、プライベートが十分に充実しなかったり、休めなかったり...

 

 私の知り合いの中には、

教職を離れた方がいました。

(同僚だっためショックで

教員生活を幸せに送るにはどうしたら良いか、今一度考えるきっかけになりました。)

 

 私自身、実は教員一年目を終えた後に、

教職を一度離れたのですが、

学校外の世界を知ることで、視野が広がり、

以前より職場や自分自身を客観視する力がつき、ストレス耐性もつきました。

 

これまでの経験より、

幸せな教員生活を送るために

学校がストレスフルになる原因と解決策を

若手教員へのエールとして挙げていきたいと思います。

(あくまでも個人的な意見なので、

ご参考までに..!)

 

 

原因1. 学校内の閉ざされた人間関係

 学年の先生と生徒と1年間、長くて6年間、ほとんど常に決まった人と関わる仕事です。

お互いに成長することはあれど、自分を保っていないと、同じ人間関係の中で、知らない間にストレスも溜まっていきます。

 

適度に学校外の人との交流も増やし、

外の空気を吸っていきましょう。

 

原因2. 未だに残る昭和風の厳しい言葉

 子どもや生徒に対して、

「なぜ君はできないんだ!」など、

一方的な価値観の押し付けとも受け取れるような言葉を使った指導をする教員も中にはいます。多様な指導観があり、厳しくするのが良いと信じている先生もわかります。問題は、教育熱があっても、ちゃんと子どもたちに響いているかはわからない、最悪の場合、生徒の心に深い傷を残してしまう可能性のあることです。

 

信頼関係のないところに、厳しい言葉は通用しません。普段優しいからこそ、自分を認めている先生だと感じるからこそ、厳しい言葉にも生徒は耳を傾けます。それを若手教員の方も疑問を持たずに、形だけ真似をしていくと知らぬ間に、信用を失ってしまいます。

 周りの環境や周りの先生の指導が当たり前、正解だと思わずに、

子どもたちのために何ができるのか、自分の頭で考えて行動に移していくことが大切です。

 

 また、自分自身も厳しすぎる言葉に本当に真からその言葉を受け止めていいのか、

今一度冷静に考えることが必要です。

大抵の場合は、厳しい言葉に特に意味はなく、アドバイスのみ受け取れば良いはずです。

 

 

原因3. 過労による生活習慣の悪化

 授業準備だけではなく、保護者対応、生徒対応、学年、学級、事務系の仕事など、幅広く動くのが教員の仕事です。一方で、サービス精神旺盛に1つ1つ丁寧にし過ぎてしまうと、疲れてしまいます。

適度な息抜きが必要です。いつの間にか夕方になっているというのもよくあることかもしれません。食生活も疎かになり、栄養も十分に取れていないと、仕事で必要な判断力も徐々に鈍っていき、仕事がさらに遅くなり、、と悪循環になっていきます。

 どんなに忙しくても、睡眠と食事はしっかりと摂るなど、生活習慣から改善していきましょう。

 

原因4. 自分に厳しい完璧主義者

  教員の中には、成績が優秀だった優等生だった人が非常に多いです。中には両親が教員の教員家庭に育った人もいます。(もちろん、悪いわけではありません。)今まで、ある程度厳しい教育環境や躾の中で生きてきた、他人に迷惑をかけない優等生だった人ほど、きちんとした、悪くいうと柔軟性に欠けた、価値観を持っている場合があります。

 例えば「成績が上位でないと自分は認めてもらえない」などです。周りにも同じ価値観の家族や友人がいると尚更、その価値観が固まってしまいます。

それが精神的に健全な状態であれば良いですが、偏ってどんどん自分に厳しく、他人に対しても厳しくなり、精神的に休む場所がなくなっていってしまうとよくありません。

 留学中に出会ったアメリカ人の友人から、「人間はもともと弱くて間違えを犯す存在なんだ。」と聞きました。この価値観には、人に対する厳しい判断はありません。実は、教員が辛くなり、教職から一度離れた当時の私に優しく心に響いた言葉の一つでもあります。自分も他人も許し合う、そんな柔らかな考え方・価値観が自分も周りの人のことも守ってくれます。

 

原因5.フォロー体制のない個人主義的な職場

 異業種の仕事をしていた頃、教員1年目の職場との違いに驚いたことがあります。それが、周りが自分の失敗をフォローしてくれる協力体制があるところです。

教員の頃、自分が犯した失敗に対して、個人の責任とし、ひたすら叱られ続けていた頃を思い出すと、新しい職場が天国のように感じたことを覚えています。部下の失敗をフォローするのが上司の仕事とされている職場は、失敗を個人的に責められることはなく、仕事も丁寧に教えてくれ、精神的なダメージもなく、失敗の数も減っていきました。

 学校が多忙な職場故かもしれませんが、

「なんで〜したんだ!」など上司が一方的に言ってきたら、要注意です。そんな職場ばかりではない、おかしいと感じた方が自分の精神の安定を保つためにも良いです。

 

最後に

 どんな職場でも、自分の懸命に仕事をしている姿を見て、応援してくれる人がいるはずです。

 

まずは自分の周りの人の幸せから、広げていきましょう。「あなたはだめだ」というネガティブなメッセージをくれる人にはアドバイスだけ受け取り、感謝し、応援や励ましのメッセージをくれる人のことを信じましょう。

 

 今まで様々なネガティブなことを書きましたが、教員生活において、精神面にダメージを与えるような、悪い一部をとって書いたものなので、上記の悪いことばかり、悪い職場環境ばかりでは決してありませんので、ご安心ください。

実際に、私自身は転職し、2校目の学校で幸せに働いています。また、勉強会に参加し、様々な学校の先生の考えを聞いたり、励ましていただいたりしたことで、視野が広がり、目指すべき教員像も明確になり、幸せな教員生活を送ることができています。

 私自身、まだまだと思うこともありますが、未来への希望を持って、

これからも周りの若手教員の方を応援しつつ、私自身も前進していきたいです。

 

以上、若手教員へのエールを送らせていただきました。

少しでも参考になれば幸いです。