私は学生ビザで週5日、語学学校に通いながら、週末のみ、イベント会場のウェイトレス(バーテンダー)として働いていました。
日本でもイベントスタッフとして経験がある分、環境の違いに驚いたことがあります。
今回は、オーストラリア人の仕事術について、実際に働いてみて感じた働きやすさについてご紹介します。
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オーストラリア人の仕事術
失敗しても笑い話
インターナショナルな環境で、スタッフにも様々な国の人がいます。
ある日、スタッフは、水分補給のため、売っているものの中から、水だけは飲んで良いことになっていました。
皆が次々とミネラルウォーターのペットボトルを売り場の冷蔵庫から出して、飲んでいる中、コーラを開けて飲んでいたスペイン語系のスタッフが一人。しかも、2本目。
オーストラリア 人のマネージャーは、
「お前はお客さん側なのか、こっち側なのかどっちなんだ?それ飲まれたら、こっちは損してるよ?笑」と一言。
その後、過去にあった色んな従業員の失敗話を挙げて、笑い話にし、職場の現場を和やかにしていました。
マネージャーも色んな国籍の人が働いているため、従業員が間違えてしまうことも理解しているようです。
上司のフォロー
いつものように働いてる中、カード会計を間違え、お客さんが多く支払ってしまったため、返金をしなければならないことがありました。
マネージャーを呼び、返済の操作をしてもらったのですが、手間のかかることに少々文句を言いながらやっていました。
しかし、その数秒後には、ケロリと何事もなかったかのように忘れていました。その後、一緒に働きやすかったです。
失敗を許さない、そんな風潮が日本にはある気がします。オーストラリア人は、「失敗を責める」というより、終われば相手を責めない。
日本人と違って、他人に頼りすぎない、期待しすぎない、自分自身が自立してるからでしょう。また、マネージャーの仕事の内に、部下のフォローもあると受け止めているからだと思います。
細かい手順を指摘されない
最低限のルールは、共通で守らないといけないのですが、それ以外は、効率が良い方法をスタッフ自身が見つけて、働いていました。
例えば、ビールの注ぎ方、缶のラベルをお客さん側に向けておくことなど。
日本で働くとなると、1から教えてくれたり、また終始、上司が見張っていて細かな指摘がある場合がありますが、シドニーでは、とにかく仕事は、「ビールをお客さんに出すこと」のみ。その他は、従業員一人一人の裁量に任されていました。
ちなみに、イタリアンレストランで働いてたイタリア人の子が、日本人の先輩スタッフが細かく指摘してきて、少し嫌だと言っていました..汗 日本での当たり前を見直す必要がありそうです..。
肩書きを気にしない
肩書きについて感じたことが2つあります。
上司ー部下の関係
上下関係なく、協力するような環境でした。上司は、肩書きも気にしてない分、ただ他の従業員よりも長い間仕事をしているから、知識も多く、リーダーの責任のある仕事をまかされているだけという感じでした。
なので、普段はフレンドリーで肩書きも気にせず会話したり、失敗しても「最初はよくあること」と慰めてくれたり、アドバイスをしてくれたりしました。
上下関係の厳しい日本では、上司が必要以上に責任を感じてるためか、イライラしたり、上司から部下への指示だけになる場合があります。最悪の場合、上司が部下を馬鹿にするような発言が暗黙の了解で、許されている場合も...!?(パワハラ)気を付けたいですね..!
店員ーお客さんの関係
これも、肩書きというだけで、もちろん店員側には、仕事の責任やルールがありますが、お客さんとは、対等な関係です。店員がフレンドリーにお客さんに話しかけることもしばしば。お客さんも友達のような立場で応答していました。
日本では「お客様が神様」という風潮が、接客業にあります。その分、お客さんが店員に上等のサービスを期待しすぎて、やってくれて当たり前のような態度を取る人までいます。
オーストラリアでは、「店員」「お客さん」というのは肩書きだけで、お互いに気を遣っているか、そもそも、そこまでお互いに気を遣ってない場合もあります。
初めて会うお客さんにも友達のように話しかけたりと終始和やかです。
編集後記
もちろん、日本でも働きやすい環境は沢山あります。部下を怒って育てるのが当たり前だった時代も今はパワハラ扱いとなり、時代も変わってきています。近年、グローバル化も進んでるので、将来どんな国の人にも日本が働きやすい職場になるよう、願っています。
がんばれ、にっぽん!!笑
以上、オーストラリア人の仕事術について、実際に働いてみて感じた働きやすさでした。